『ぼくのバラ色の人生』

ぼくのバラ色の人生』(アラン・ベルリネール監督、1997年)「女の子になりたい」と夢見る少年リュドック。郊外住宅地への引っ越しパーティーの日に女装してあらわれて、両親、近隣住民たちを驚かせる。父親の職場のボスの息子と結婚したいと願うものの、周囲の大人たちはリュドを受け入れることができず、拒絶し、地獄に落ちると脅す。子どもたちもリュドを苛め、やがてリュドも家族も地域社会のなかに居場所をなくしていく。リュド少年に問題があるのではない。問われているのは、周囲の大人たちなのだ。