2013-01-01から1年間の記事一覧

『新幹線大爆破』(承前)

『新幹線大爆破』でよかったのは、破産した零細自営業種、元インテリゲンチャ活動家、復帰直後の沖縄出身のルンペンプロレタリアートという、異なる階級的出自をもちながらも高度経済成長からの構造的脱落者どうしとして出会い共謀してしまう点であった。ま…

『新幹線大爆破』

『新幹線大爆破』(佐藤純弥監督、1975年) 倒産した町工場の社長(高倉健)、学生運動の元活動家で内ゲバを機に運動を離れた職工(山本圭)、集団就職で沖縄から上京して職を転々として町工場で拾われた若者(織田あきら)の3人が新幹線に爆弾をしかけた恐…

伝統

普通伝統と申しますと、古いことになじんで、そうして古いことを大事にしていくのが伝統だとお考えになっておられる方が多いのではないかと思いますが、伝統というのはそういうものではなくて、自分の生活をどのように守り、それを発展させていくか、いった…

『ぼくのバラ色の人生』

『ぼくのバラ色の人生』(アラン・ベルリネール監督、1997年)「女の子になりたい」と夢見る少年リュドック。郊外住宅地への引っ越しパーティーの日に女装してあらわれて、両親、近隣住民たちを驚かせる。父親の職場のボスの息子と結婚したいと願うものの、…

つめたさ

布団にはいるときのつめたさを感じる。冬。

冗談

南相馬と二本松にボランティア・ツアー行った学生の話を聞く。関西では東北との距離感が遠く、日常的に被災地のことはすでに忘れられがちとなっているという、そのことの問題をかれは、福島を訪ねて感じたという。また、仮設住宅の住民たちが「ブラック・ジ…